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読むもの、あります。

読んだ本を主にご紹介します。気が向いたら、他にも何かしらご紹介します。

触るな危険!な本も、あるよ。その一『子宮の中の人たち』。

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『子宮の中の人たち』というマンガを読んでいる。

 

彼氏からニュースサイトの記事を見せてもらい、その中で見かけたこのマンガの一部に興味を持ったのだ。

 

子宮の中の人たち リアルタイム妊娠まんが

子宮の中の人たち リアルタイム妊娠まんが

 

 

 私事ながら、来月結婚する予定です。そして子どもはとても欲しい。

おすすめしてくれた彼氏と同じように、私自身「これは妊娠出産する可能性のある女性はもちろん、世の男性も読むべきだ!」と強烈に感じ(お節介ながら)、在庫のある書店で購入しました。

本当はとあるネット書店で買いたかったのだけれど(期間限定でポイントがたくさんもらえるので)、在庫がなかったため泣く泣く諦めた。

 

で、途中まで読んでいる。

読んでみて思ったのだけれど、この本は、

「妊娠を望んでいるけれどなかなか妊娠できずに苦しんでいる女性」にはとても残酷な本だ。

 

※ここから辛口で行きますよ。

 

(妊娠検査薬の)「フライング検査はあり?」という著者のコラムが書かれているのだけれど、私はこれを読んでメラメラと腹が立った。

 

「私は妊娠したからいいんだけどね、まあやってみたら?」的な、著者の「私は勝ち組、他の人は知らないよサヨーナラ」という思いが透けて見えた気がして。

 

一部引用しよう。

陽性だったので産婦人科へ行ったら、

「今の検査薬は妊娠してるのに反応しないことはあっても、反応して妊娠してないことはまず無いんだよ。おめでとう」と先生に言われました。

フライング検査が病院に迷惑かもしれないとか、やるべきじゃないとか言う声も聞きますが、まともな病院であれば、流産率の非常に高い妊娠初期に妊婦をなるべく早く管理下に置きたいと思うものです。エンリョせずに使っていいと思います。

やるべきじゃないという理由はおそらくは精神的なものです。使ってみて反応がなくガッカリするとか、陽性だったけど化学流産してしまうとかです。ショックが大きいからやめとこうというわけです。

けれど早期発見するに越したことはないと思います。

(中略)生理予定日1週間後、というのはもう古いようです。気になれば使っちゃいましょう。

 

これを読んでどう思うか、それは人それぞれだろうと思う。

でも、「妊娠したい、でもできなくて辛い……」と涙する人がこの文章を読んでどう思うか、著者は想像しなかったのだろうか。

 

ネットには、妊娠検査薬に関する不安の声もたくさん、数え切れないほど上がっている。「妊娠できたのかな……」という内容のものなど、それはもう様々な。

それらを見なかったというのか。この著者はネットを活用しているというのに。

(このマンガもネット発だ)

 

というかこの産婦人科の先生の言い方もどうよ?と個人的に思いますよ。

矛盾したことを書くようだけれど、世の中には望まない妊娠をする女性だっている。「妊娠していたらどうしよう……」と絶望する女性もいる。

そういう思いを胸にひたと秘めて診察を受け、産婦人科の先生からこのような言われ方をしたらどう思うか?

 

最悪の場合、「死にたい」と思う女性だっているのではないか。

私はそう思います。詳しい理由はここには書けないけれど、その気持ちがとてもよく分かるから。

 

あくまで途中まで読んで思ったことなのだけれど、この本は、

妊娠という「事実」を「分かりやすく理解しようと努める」「理解したいと思う」人にはおすすめ。

だけど、「妊娠したいけれどできないんだ」という人にはおすすめしない。そういう方にとっては良薬どころかきっと劇物のような本だから。

 

あと超個人的に、私、想像力のない人って嫌いなんですよ。人の痛みが分からないという、想像力のなさ。

 

私自身、過去に「幸せだと人の痛みが分からなくなるんだね」と指摘されたことがありそれで大変ショックを受け(友人も失い)、それ以来ますます、「自分の幸せが誰にとっても幸せだとは限らないんだ」と思うようになった。

なのでFacebookにも最近はさっぱり出入りしない。あれはリア充自慢の場でもあるからね。

だから、「幸せ自慢はほどほどにしとこうな」って思うし、人の痛みが分からない人は見ていて腹がたつ。過去のバカな自分を思い出して。

今でもバカですけれどね(ー ー;)

 

このマンガの著者がバカだと言うわけではもちろんないのだけれど、

誰に対しても罪のない本ではないんだよ、ということは伝えたい。

 

本は時として劇物だ。

安易に触る(読む)と火傷どころか瀕死のダメージを受けることもある。

私にはそういう本もいくつかあるので、今後機会があれば(そして書く気が起きれば)、また書こうと思う。

 

ではでは。

辛口ですみません。